ラミクタールと血中濃度

2019年08月27日
患者を診ている医者

ラミクタールとは抗てんかん薬として知られる薬です。
日本では2008年より導入されていて、てんかんの中でも重篤な小児てんかんやそれまでの薬剤では効果がでなかったものに対して処方されることが多くなっています。
そのため、ラミクタールは非常に便利といえます。
ラミクタールの作用機序ですが、同薬は脳神経や末梢神経に対して働く物です。
神経膜内に存在するナトリウムチャネルの働きを阻害し、グルタミン酸などが遊離できない状況にすることでてんかんの中でも特異的なけいれん発作を予防します。
また、体内の過活動状態を抑える事で、精神運動症状などの症状を鎮静する作用があります。
なお、ラミクタールは双極性障害にも使用される薬です。
双極性障害の再発を予防するために気分安定剤として処方される事がありますが、こちらは機序が明確になっていないという特徴があります。
そのようなラミクタールは非常に便利な薬剤ですが用法を誤ると非常に危険な結果を招くことがあります。
血中濃度を向上させることにより、重篤な副作用が出現するおそれがあるためです。
例えば、皮膚障害として命を奪いかねない疾患であるSJS症候群が起こる可能性があるとされています。
これにより無くなったという方が2014年度で4名おられ、薬剤の管理が難しい薬となっています。
そのような血中濃度ですが、服薬量が増加する場合や、その他のてんかん薬、抗うつ薬などを服用するときに相互作用で生じる可能性があります。
仮にラミクタールを処方されるときには服用している薬が何かを医師が把握できるように情報を提示できるようにしましょう。
ラミクタールは便利な薬だからこそ危険もあります。
気をつけて用法用量を守れる環境づくりをする事が大切です。

関連記事
ラミクタールとヘッドギアと学会について 2019年12月02日

学会は同分野の学術研究をメインで目的としている研究者の団体です。そして、その学会が開いているのが、学術的な会合になります。学会では、自己の研究成果を公開し、発表する場でもあります。同じ分野の学問を専攻する、学者や医師などが、研究を重ねた事への連絡や成果、意見交換などをする会でもあります。小さな学会も

2019年12月02日
頭痛が起きるのはラミクタールの副作用 2019年10月29日

てんかんの治療や躁鬱病の予防薬として使われるラミクタール。過剰な興奮を抑えるラモトリギンがてんかん発作、躁鬱病による激しい気分の変動を抑える効果があります。ラミクタールは即効性のある薬ではないので、継続的に服用しなければなりません。しかし、この薬はしばしは副作用も見られます。てんかんのみの治療、てん

2019年10月29日
年齢が若い女児に起きやすい小発作にラミクタール 2019年09月27日

ラミクタールはてんかんの小発作に効果が期待できる薬で、年齢が5歳から15歳頃の女児に出ることが多い症状の治療薬です。早めに治療を開始すれば、小発作は薬が良く効く病気であることが分かっているため治癒する確率も高まります。また双極性障害の場合にも有効とされていて、精神症状や行動面の症状がある人は医師の診

2019年09月27日
妊娠中のラミクタールの使用について 2019年09月12日

ラミクタールとは、抗てんかん薬の一種です。てんかんの治療のほかに、双極性障害などの精神疾患の症状を緩和するのにも使われています。ラミクタールは投与の調整がやや難しい薬です。正しい方法で適度な量を服用すれば問題ないのですが、間違って使ってしまうと体や精神に悪影響が出て、最悪死に至ることがあります。また

2019年09月12日